〜屋久島〜



<行程>屋久杉


この日は、九州の旅最大のイベントの日である。

AM4時起床。雨が降っている。月に35日雨が降ると言われる屋久島だが、今日は降ってほしくなかった…。神に見放された……。

AM5時、前日予約していた弁当を受け取り、縄文杉へ行くための出発点である荒川登山口行きのバスに乗る。
けっこう人いる。みんな、頑張ろうか。
 

AM6時過ぎ、一回バスの乗り換えをして、到着。夏休み期間は乗り換えが必要らしい。めんどいな。
さぁ、往復10時間と言われる縄文杉への登山の始まりだ。

AM6:35 スタート。
 
最初はトロッコ道。すんげー長いトロッコ道。それをなんとか表現してみようと思う。





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え、まだ1/100も進んでないよ?


…やめとこうか。


とにかく長い。
線路は続くーよーどーこまーでーもー…どーこまーでーもー…………
 

しかも雨だから暗いし、フードかぶってるから視野が狭まるし、下見てないとコケるから、全然まわりの自然が見れず。黙々と、僕は歩き続けた。そりゃもう、途中で座って休憩なんかしてない。立ち止まるって写真は撮ってたが。100人は抜いたのでは?っていうほど。

基本的に川沿いをずーっと歩く。
  

こんな橋もあったり。
   

こんな木(三代杉・一代目は倒れ、その上に成長した二代目は伐倒され、その切株の上に三代目が成長した。光が邪魔だな…)、(仁王杉)もあったり。
  

AM7:55、中間地点まで来た。どうだ、けっこうなハイペースだろ…。
 

AM8:30、トロッコ道終了。やっと。8kmくらい。しかも、若ッッ干の上り道だった。
足の裏が少し痛いが、ほかは大丈夫。あ、デジカメが雨に濡れていい写真が撮れにくくなってきたのはすごい残念…。拭くためのものはナイ。全部雨にやられてます…。

このトロッコ道終了地点をAM10:00時までには出発せよと書いてありました。んで、PM1:00までに縄文杉を出発せよ、とも。それほどの長い道のりなんですよ。早くしないと夜になっちゃって、なんも見えなくなりますから。

まだ先は長いけど、腹も減ったし喉も渇いた。この際飲まず食わずで登ってみっか!と思って、阿呆な挑戦してました。


トロッコ道が終わったら、今度こそ「登山」開始。といってもまあまあ整備されているので、滑らないように気をつけるだけ。雨で滑りやすくなってはいるが、本日デビューのトレッキングシューズ!!やるやん。めっちゃ滑りにくいやん。泥水に足がダイブしちゃったときも大丈夫やったし。やるやん!
でも雨で暗い分、そして眼鏡が濡れたりくもったりして見にくくなるにつれて怖さは増すという。。。一応一本道だが、一人だとやっぱり怖いという。
  


でも、ちゃんとたどり着きました!中間地点のウィルソン株。ここは株がデカすぎて、人が入れちゃうんです。屋久島はいろいろスケールがデカいっす。
   

ここでも座りません!頑張るんです!


そこから、僕の旺盛な好奇心が…働いてしまった…。「自然観察路」。ウィルソン株からそのまま縄文杉へ行く道が普通なんだけど、回り道する「自然観察路」ってのがあるんです。その道が…キビしー。
目印として、所々赤いテープが木に巻いてあるんやけど、それをもし見失ってたら、僕は今も迷い続けているかも…。道のりは20分くらいなんやけど、これぞ山道!って感じ。誰も来ないし。雨やし。
一人ぼっちで、道がどこかもわからない山の中を、雨の中さ迷う。もちろん木の板で道が舗装されてるわけがない(自然観察路だから自然にしてあるのかな)。これこそ本当の登山なんだ。この日一番あせった場面だった…。
   


でも、抜け出せた。危なかったー…。恐怖でした。このときAM9:30。
 


さぁ縄文杉へ。自然観察路を乗り越えたので、もう怖いもんなんかありません。木で舗装された道ばっかだし、途中ちょろっと岩や根っこが道を作ってるとこもあるけど、所詮「道に見える道」だし。まだトロッコ道終了地点〜ウィルソン株のほうが山道っぽかったな。
 

  
道中の天王杉・夫婦杉。


AM10:20、ついに来た。

4時間弱。それも途中に恐怖の寄り道付き。上出来でしょう。標準が4時間20分くらいらしいから。

それまでほんとに何も飲まなかったから喉がカラカラ…一気に500mlを飲み干す。うめー……。


着いた。けど。雨と霧と雲っぽいの(標高1300Mだから雲はまだないか?)で見にくい……。
  


縄文杉って、縄みたいだから縄文って名前なんだな。縄文時代は関係ないんだ…知らんかった。
  

この感動は写真じゃ絶対伝わらないと思う。自分の足で4時間かけて行くからこそ感動するのだ。もし車で行けたら、おぉーでかいやんで終わってしまうけど、4時間頑張ると、うおぉー!!着いたー!!あぁー着いたぁぁ…すげぇ、でっけーなぁ……(涙)になるのだ。
だから、行ってらっしゃい


あれ、行かへん?うん、そりゃー疲れるよ!ここまでものの数分で読んじゃったかもしれないけど、こっちは4時間歩いてんだかんね!同じ感動を味わえるなんて大間違いさ!




はい、昼ご飯です。朝弁当って書いてあるけど、こっちのが安かったから。たった50円の違いやけど・・・。
 

朝買ったこの弁当と、かばんの中でひしゃげてたパンを食べました。足りん。


鹿もいます。往復の道のりで4、5頭見ました。自然体です。野性のくせに超近くまで来てます。
  


  
弁当食べるとこ。特に名前のない小屋(小屋?)と、高塚小屋。小屋って、ほんっとなんもないです。暗ーい中に座るとこがあるくらいです。僕は山小屋を理想的に描きすぎていました…。せめて電気はあるもんやと。昼食べただけだから雨宿りさえできたらいいんだけどね。


ここにはトイレもございます。もんのすごいクサいです。山ですから。



11:40、下山開始です。下山といっても、来た道をそのまま戻るだけです。もう知ってる道だから少しは心に余裕が持てます。

アルペンルートのとき、思ったんです。富士山登るときでも同じことを思うでしょう。登山だけには限らないけど、行きは精神的に、帰りは体力的にツライですよね。行きは知らない道だから、ゴールはいつや!?道間違えてないよな!?ちゃんと進んでる!?って不安に思う。でも帰りは道はわかるし、たとえ違う道でもだいたい所要時間がわかってるからそこまで精神的にはこない。が、足が痛い。。。車に乗っけてもらってればグースカ寝てたら着いちゃうけど、自分の足で進まにゃならんのだから体力的にツライのだ。それに、目標はもう達成しちゃったし。
 
翁杉。

この復路も、最初のほうはよかった。同じ道を戻るからまだ縄文杉にたどり着いてない人たちが登ってくるのを見て優越感を感じたり(笑)、自然観察路じゃないほうの路を通りながら「すげー路を越えたもんだ」と感心したり(でも、本当に本当の山道はもーっっとヤ…バイんだろうな。自然観察路は「自然」だけど一応、ここが通り道ですよってのは微かにわかったからなんとか脱出できたけど)して、気持ち良く進んでた(足は痛かったが、休んで若干回復はしてた)。

PM1:10、トロッコ道のとこまで戻ってきた。
 

トロッコはバキュームカーの役割をしてるんですね。乗せてって〜とは言えません。

 
距離表示の写真。でも平地の2.8kmと山道の2.8kmはワケが違うからね!こっから2時間かかるって書いてあったんだから!山道って、進むの大変なんだよー!サンダルで来る阿呆もいたけど。タバコ吸ってるド阿呆もいたけど。



さぁ、長い長い長い長いトロッコ道の始まりです。

雨も止んだり、降ってもパラパラくらいだった。時間的にも十分余裕だし、周りの景色を見ながら歩いた。コブクロを聴きながら。鼻歌を歌いながら〜♪
うん、気持ちいいね。雨じゃない日に来れたら100倍よかったんだろうなぁ…。
  


再び中間地点。PM1:50。お、なかなか早い??


と思ってさらに、橋を渡って5分ほど歩くと、同じ中間地点の看板が。……あれ、この5.5kmってけっこうアバウト?行きは2つあったことに気づかなかったけど…。本当に残り5.5kmなのか、少し不安を覚える。。。


まーでも、帰るだけだしね。どんだけ距離があっても、歩くしかないしね。やるしかないよね。


♪曲がりくねった〜 道の先に 待ぁている いくつもの 小さな光〜
まだ遠くて〜 見えなくても 一歩ずつ ただそれだけを 信じてゆこぉー

コブクロ&絢香 「WINMING ROAD」より


まさにこんな日。コブクロさんたちはいい歌作るよねぇ…。


   


PM2時を過ぎ、行きで2時間かかったんだからゆっくり進んでる帰りはまだまだ先は長いとわかってはいるが、アルペンルートとかで前より全然体力ついてたんだが、足もなかなか痛くなってきて、疲れてきて。

でも、歩き続けるより仕方ない。僕は帰りも一度も座らず行こうと決めていたのです。(水は飲む。死ぬから。)
 
トンネルを抜ければ、もうすぐだ!!


そしてPM3:15



無事帰還。


帰りは3時間40分。帰りの標準は確か4時間だったかな。景色見ながら歩いたし、まぁこんなもんだな。


バスに乗って乗り換え地点へ。全身ベタベタだ。雨は合羽がある程度防いでくれるが、僕は汗かきなので雨で濡れる以上に合羽の内側がベタベタになる。でも着替えない。だって着替えたって、また10分も歩いたら汗出てくるし、30分もしたら同じ状態になっちゃうんだもん。だから僕は朝からずーっと、ベタベタの服を着続けている。そんな服でもないよりマシだし。もう慣れたし。絞れるくらい汗かいたとかって言うけど、実際絞ってもなかなか水出てこないでしょ?僕のは…絞れるんです。

そんなわけで、プールに落ちてそのままでいるみたいな服と合羽を着たまま、乗り換えのバスを待つ。風邪ひかないかって??もう慣れたから大丈夫、きっと…。

 
バス待ちの間に買った。かから団子というらしい。団子というよりまんじゅうだな。味はまぁ、普通。
このあたりが一番デジカメイカれてた。レンズの中や画像が映し出される画面が雲って雲って……しばらくしたら直ったから、よかったものの。


乗り換えのバスが来て、民宿に帰宅。すぐさま風呂へ。服と身体を洗濯洗濯。
このとき、なめくじみたいなんが足にくっついてて、血を吸われてた。あれはなんだったんだろう…ヒルってもっとミミズみたいだよな?…ヒルってことにしとこう。


洗濯終わって部屋に干し、ドライを最強にかけて夕飯へ出かける。休憩したら足の裏の痛みはだいぶよくなった。


  
夕飯・潮騒にて。まだデジカメが回復しておらず。
鹿肉のタタキと、黒豚メンチカツです。メンチカツは、普通のおいし〜いメンチカツ。鹿肉は、うーん、淡泊な牛肉みたいな感じかな?うまかったですよ!!
首折れ鯖ってのが入荷してなくて食べられなかったのが残念…。その日の漁の出来次第だから…しゃーないけどー…残念。
 


その後スーパーで朝飯を買い、帰ろうとした時、「らーめん缶」の文字を発見。350円。好奇心発動!
出てきた!



エ???とん汁???………………エーーーー…………らーめん缶のとこ押したのに……隣のとん汁が出てきた……。
 


もう一回挑戦しようかと思ったが、とん汁×2の怖さに勝てず断念。無念…。


民宿に戻り、ふとんにゴローン…だらだらしながらお菓子食べて……Zzz………
 

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