〜ハービーベイ 9/18〜
<行程>フレーザー島→グレイハウンドバス待ち→寝
フレーザー島へ。
英語ツアーなので解説はさっぱりだけど、バスの出発時間さえわかればなんとかなるのさ。
ジェットスキーの日からなんだか風邪気味で、この日はのどが痛かった…。
朝、ほかの人の準備する音で起きてしまい、最近ほんと早起きだなぁ…バスの中で余分に寝てるせいか、と自問自答しながら、朝飯の食パンを喰らう。そして、ツアーバスを待つ。
バスは二階建てのでっかいバスだった。まさかこんなにも参加者いるの??と思ったけど、そのまさか。約50人の大所帯でのツアーでした。
フェリーに乗って、どこまで行くのかと思いきや、フレーザー島は見える場所にあった。近っ。
フェリーはゆーっくり動いて、僕らを運ぶ。風邪気味で、空は完全に曇り空で、長袖でも寒いくらいだったけど、なんか起こらないかと思って外にいた。ハービーベイはホエールウォッチングが盛んだから、鯨でも出ないかと。結果、吹きすさぶ風が超寒かっただけだった…。ノースリーブやタンクトップのオージーさんたちに感服致します。
ずーっと見えてたフレーザー島に30分かけてやっと着き、
複数日のツアーの人とデイツアーの人が分けられる。そのほかにも個人で来てる人たちもいた。
ほぼ満員の大所帯な僕の乗ったバスでも一人身は僕だけだったらしく、助手席に座れとの指示が。かくして、一番の絶景を拝める位置を獲得したのである(笑)
駐車場から一歩踏み入れると、そこは車一台分の広さの道しかない。左右は木々で埋め尽くされてる。なんという森パワー。なんという悪路。砂の道なので、バウンドするする。運転席がバネ型になってるのはその為か??
4WDというのはこういう道のためにあるのか、と感心しながら、がったんがったん進んでいく。よく横転しないなぁ。タイミングが合ったら縦転(前につんのめる感じ)も可能なのでは?ってくらいの道である。加えて、時々分かれ道に表示があるだけで、あとは背の高〜い木々が前方以外の視界を遮って、どっち進んでるのかわかったもんじゃない。ツアーじゃなく来てる人たち、大変だなぁこりゃ。
まずは短いウォーキングコースを行く。
ナンダ コノ ショクブツ ハ !??
変なのがいっぱいあった。さすが島。固有種だろうか。見たことないようなのがたくさんいた。オーストラリアに来て、日本と似てるけどちょっと違うなぁって植物はたくさん見てきたし、同じだなぁってのもたくさん見てきたけど、全然違う!ってのは初。ちなみに全然違う!って感じた鳥バージョンはブルーマウンテンだった。
そんなオモシロ森を歩いてから、次の目的地は、
どこまでも続く砂浜ビーチ。これがこの島の目玉なので、バスはずーっと走り続けます。30分走ってもまだまだ続いてるんだから、あっぱれです。いい加減写真も撮り飽きたころ、ピナクルズってポイントに着きました。
砂の島でどうやったらこんなの出来上がるんだ。
植林してる。
砂の色が違う。真っ白と、海水で濡れて茶色っぽくなったのと、ピナクルズでオレンジっぽいの。植物が枯れたあとのが肥料になって…とかでも色の違いが出るのだとか。
そこで引き返して、難破船のポイントへ。日本に向けてタスマニアから出港して、難破したらしい。なむなむ。
流されそうだけど、深々と埋まってるみたいでビクともしなかった。
こちらは小型ジェット。別料金70ドルかなんか払うと乗れるみたい。高いから乗らない。
バスはまた砂浜ビーチを果てしなく走り、小川に着。
石もあるんだ。まぁ、砂が固まったものが石だって言えば、石もあって当然か。
泳いでる人もいた。絶っっっっっ対寒い。
次、昼飯場所へ。バイキング形式でお食べなさいと。
食った食った。ここぞとばかり。
林檎とオレンジが丸のまま置いてあるのは、オーストラリアらしいね。日本なら絶対切ってあるから。
オーストラリアでは、旅に関する場所ばかり行ってるせいもあるだろうけど、林檎丸かじりしてる人をよく見かける。豪快だ。
土産屋もささっと見て、次へ。
もう一つの目玉、マッケンジー湖。
晴れてたらもっときれいなのかもしれない…。
でもみんな、曇り空で長袖が必要なくらいの気候の中、よく泳ぐなぁ…。
僕は風邪気味なので入りません。いや、万全の健康状態でも入ってないと思うけど。プール開きの時くらいの水温だよ…?記憶は四月の夕暮れの冷え込み始めくらいだよ…?どこまで強いんだ、オージー人は。
いつも、自分で行って思うままに巡るときは、次!次!と忙しいが、ツアーのときは出発時間が決まっている。時間足らないってときのほうが多いんだけど、たまに、時間が余ってすることがないときがある。
マッケンジー湖にいたこの時がまさに。1時間を与えられて、泳ぐ人にとっては短いだろうけど、その気のない人にとって1時間は長い。湖まで三分歩いて、写真を撮って、あと五十分何しようって。
することがなくなったとき、ふと、オーストラリアにいるんだなぁって思った。日本では、仕事してたり、家事してたり、学校行ってたり、バイトしてたり、部活してたり、ピアノ弾いてたり、友達と遊んでたり…。そんなたくさんの選択肢の中で、僕は一人でオーストラリアにいるんだなぁって。なにか成長して帰らないとなぁって。そうやってほけーっと考えながら、冷たい砂の上に座って、湖を眺める。でもあまりに暇なので、文庫本を読み始める。
日本を出る時、絶対全部は読めないだろうと思ってリュックに入れた文庫本は全部で6冊。でもこの時既に4冊目後半…。足りない!?と思ってしまいました。
花も咲いてた。春先だから少ないのか?元々少ないのか?
結局見られなかったなぁ、ディンゴ。
やがて1時間は過ぎ、船に戻る。隣で、バウンド椅子で撥ねながらガイドさんは喋り続けてる。駐車場&船着き場に着いたときに拍手が起こったので、なんか締めにいいこと言ったんでしょうな。わずかに聞きとれた数語から想像するに、
「いかがでしたでしょうか、本日のフレーザー島デイツアー。こんなに素晴らしい自然はほかにありません。死ぬ前にもう一度くらい、来てみても良いのでは?その時また皆さんにお会いできることを祈って。本日はどうもありがとうございました。」
実際聞きとれたのは2、3語だから、ほぼ作ったが。たぶんこんなんでしょう。
僕は二度は来ないと思います。いや、世界中の素晴らしいもの全てを見て周ることができた暁には、来てあげてもいいかもしれませんが。
雲間から見えるほのかな夕日がきれいだなーと思いながら、ハービーベイに戻りました。
宿でシャトルバスの時間まで待ち、バス停に着いてからもバスが来るまで4時間もあり…。周りはファーストフード店か若者が騒いでる居酒屋しかなかったので、ファーストフードを買って、文庫本を読みながら待つ。そして、やっとバスが来たら、眠りにつきます…。