〜シドニー 9/13〜



<行程>朝から晩までブルーマウンテン


暗いうちに出発。電車で2時間、ブルーマウンテンへ。


ツアーなんかで行くべきではない。絶対。電車で行けるんだから。往復15ドルくらいで。


電車の中では、移動時間お決まりの爆睡タイムです。最寄駅が近づいてくると、シドニーの街な雰囲気から一転、緑一色になります。もう本当に、360゜森。圧倒。 …とまでは、まだ思わないけど、周り全部が森ってのは、ブルーマウンテンという世界遺産に対する期待値をアップさせました。

 
電車を降りると、小さな町があり、南に30分くらい歩いたらブルーマウンテンに到着です。

 

まず第一声、デカッ。
       


どこまでも続く緑色の木々。本当にどこまで!?
数日かけてトレッキングするツアーもあるというのだから、広大さは果てしないのです。

とりあえず適当に進む。お決まりの超急な階段もあったり。
               


スカイレールとかシーニックレールウェイなる乗り物はあるけど、10ドル払って乗るくらいなら代わりに歩いて、10ドル分の飯を食らうと決めていたのです。日本人ツアーもいましたよ。どうせスカイレール乗って、スリーシスターズ見てすぐ帰るんでしょうな…。
     


僕はちょこまかと歩いたあと、
         


片道6kmのトレッキングコースに入りました。ここからがオモシロイのです。
           


つらつらと木々の間を歩いていると、何やら崖っぷち道に出たのです。ここ通るの!?
通るのです。なんか黄色いポール立ってるから、ちゃんとした道なのです。
       

白くなってる岩。いっぱい名前が書いてあったので便乗しときました。
 


転びそうになったり、カメラぶつけて危うくバッテリーが吹っ飛びそうになったり、ちょっぴりスリリングを味わって(誰もいなかったから大きな独り言を言いながら…)、またつらつら道です。

あとはずーっと木々の道。
           

でも、絶えず鳥の鳴き声がして、しかも日本では聞いたことないようなのばっかで、おもしろかった。水がポチャって落ちる音とか、ムチがしなる音とか、ほんといろんな鳴き声。日本と緯度はあまり変わらないはずなのに、北と南でこんなに生態系が違うとは。必死に鳥を撮ろうとしたけど、難しいもので…。

2時間ほど歩くと、分かれ道。
 

さすがにそこからさらに進んだら日暮れまでに帰ってこれないので、ruined castleのほうへ。
城があるのか?と意味わからないまま歩いて、いや、登っていく。なかなか城が出てこないので、
   


もう通りこしちゃってるとか?と不安にかられながら、行き止まりがあると信じて進む。


すると、あったよ行き止まり!

 
森の中に岩が突然ズーンと積まれてる。いやはやこれが自然の成せる業かねと感心しながら、これを登ったらどんな景色が待っているのかとワクワク。

登って、
   


すんごいのが待っていた。
             

周りと同じくらいの高さ(実際はちょっと低い)で、岩が剥き出しになっていて、(見える範囲で言えば)森の真ん中にポツンと。
鳥が同じ高さを飛んでいる。自分より低い位置に木の先っちょがある。風がびゅうびゅう吹いている…落ちる…。そんな岩の上で見た景色は最高に最高でした。
そこから見れば、まさに360゜緑!ほかに誰もいなかったから独り占め!

向こう側に、おそらくスリーシスターズであろう形が見えるので、ぐるーっと半周歩いてきたのですね。長い。
  

ツアーで来てたら見られません!写真では僕の感動の0.1%も伝えられないのが悲しい。なんか白っぽく写ってしまって…躍動感もなかなか出なくて……デジカメの限界です。でもこの瞬間、僕の中での世界遺産ランキング一位を不動のものにしていたモンサンミッシェルが崩れかけました。両方捨てがたい!同率一位ってことでここは一つ。


ネットで世界遺産ランキングなんてよくあるけど、ブルーマウンテンってそんなに上位じゃないような。ツアーで行くと見られないものはたくさんあるってことが身に染みました。
そしてこの時、世界一周がしたーい!って強く思ったのです。外国での日々の暮らしは、英語が思ってた以上に拙くて苦戦中だけど、広い広い世界にはまだまだいっぱい想像をぶち壊すような物があるんだろうなって思うと…。
人はせいぜい100年くらいしか生きていなくて、あとは死んでいる状態なのです。基本状態(死)からせっかく突然変異(生)したのだから、そんな奇跡的なチャンスをどう活かすべきか。…まぁ、これはどっかの小説の受け売りなんですけど。


そんな感動に浸りながら意気揚々と来た道を戻る。揚々加減も加わって、長く感じられたruined castleへの分かれ道へもあっという間に戻ってきた。そっからも小走りで戻っていき、中間地点まで来ました。

駐車場へ行く道があるようで、ただの道路だろうけど全く同じ経路を戻るよりは何か発見があるかもと思い、そちらを選択。またそれが急な上り坂で…駐車場から下ってくる人は落ちないように気をつけて下さいと祈るばかりです。

     

一気に汗をかきながら登って、駐車場に到着。案の定何もないや。
 

1番の見所と謳われているスリーシスターズをまだ間近で見ていなかったので、それを目指して歩きます。


途中、きっと駐車場への道からしか見えない森々岩々を撮ったりして、
     

さっきまで居たruined castleはあの真ん中のやつだなーとか感慨に耽ったりして、
   

1時間くらい歩いたか。スカイレールまで戻ってきました。そこからまた1時間くらいか…駐車場に上がるより、素直に来た道を戻ってたほうが早かったかもな…でもいいか。違う景色も見られたし。


ずんずん進んで、
       

やっとスリーシスターズに到着。大きいバージョンです。
   

案内所でちょっと休憩してから、スリーシスターズの岩壁に沿って急な階段が設置されているので下りていってみる。
       

と、息を切らせて上がってくるカップル。下に道は続いているかと聞いてみると、トレッキングコースはあるけど、暗くなってきたからもう閉鎖されたって。
……戻るか。
はちゃめちゃに急な階段なので、下まで行ってまた同じ道を引き返してくるのは…キツイなぁ。スリーシスターズの付け根があるだけだし…。
で、真ん中あたりまで下りたけど、引き返した。


それからまた緑のなかを歩いて、隣の駅への一本道がある地点まで行きました。なんにもなかったな…。
       


暗くなるまで時間との戦いだったけど、危なかったー。
途中で会った老夫婦は、無事にスリーシスターズまで行けただろうか。あんな暗くなるギリギリで、スリーシスターズどこですかって聞いてくるなんて、何時にここに着いたのですか??無事に見られたことを祈ります。


隣の駅から真っ直ぐ南下した入口ポイントまで来て、暗くなって、探険終了。駅まで行って、
 

足超痛くて、爆睡して、帰路。30kmは歩いたんじゃないかな…。

宿のテラス。けっこういい眺めじゃないか。昨日はこの場所で騒いでる人たちがいたから出られなかったけど、この日は誰もいなかったから。
     

明日も早い。

 


 
オーストラリア7日目(シドニー)  オーストラリア9日目(グレイハウンドバス)
 

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